床矯正は床装置と呼ばれる装置を用いた矯正治療です。悪い歯並びの原因のほとんどは顎の発育不足です。床矯正ではその未発育の顎を拡大して、歯が並ぶスペースを確保します。そうすることによって、悪い歯並びを治していくのです。
従来の矯正治療は健康な歯を抜き、その後ワイヤーで歯を動かして歯並びを整える方法がとられています。足りないスペースを歯を抜くことによって補う訳ですが、それによって確かに歯はキレイに並びます。しかし、一度抜いてしまった歯は元には戻りません。また、口の中の大きさ(マウスボリューム)が小さくなるために、様々な不定愁訴が生じる可能性があるのです。
その一方、床矯正は出来るだけ歯を抜かない矯正治療を大前提としています。正しく噛む刺激が加われば、顔つきが変わります。いわゆる、「いい顔」や「かっこいい顔」になっていくのです。これは単に見た目の歯並びを整えるだけでは生まれない効果です。そこもまた従来の矯正治療とは異なる点です。
床装置は入れ歯によく似た装置です。この装置の中にはスクリューが装着されていて、ネジを棒(キー)で巻くことでスクリューが移動します。そのことによって、顎を拡大する、歯を正しい位置に動かすなどの働きが生まれるのです。
床装置は取り外すことが出来る装置ですので、歯みがきがしやすく虫歯のリスクは減ります。また、外したい時には外しておけるというメリットもあります。
しかし、お子さんが装置をしっかりと入れておかないと、顎は拡大されず歯も動きません。お子さんがどれだけ頑張って装置を入れているかが、非常に重要なのです。
治療開始のタイミングは顔の発育と大きな関わりがあります。実は人間の顔の発育のスパート時期は2回、1回目は生まれてから6歳まで、この時期までで顔面の成長は80%出来上がります。そして2回目は11歳頃からです。顎の発育不足はこの1回目の成長が十分で無かった為に起きてしまったという訳なのです。しかし、顔面の成長は6歳から10歳までは鈍化します。ですので、10歳までにその年齢の成長に追いつき、11歳からは自分の力で成長させることが大切です。
矯正治療は一生の顔の形に関わるとても重要な問題です。顔の発育は男の子で17歳、女の子で14歳ぐらいまでで終わってしまいます。お母さんお父さんがおかしいと思った時が、治療開始のタイミングです!
また、床矯正はお子さんがどれだけ頑張って装置を入れてネジを巻くか、どれだけ頑張ってバイオセラピーをするかによって、治療の進み具合が変わってしまいます。つまり、治療期間は一人一人で異なります。正に床矯正はお子さんが主役の治療なのです。
ねぎし歯科で行われている治療の大まかな流れをご紹介します。
3D矯正装置とは、Dr.Willson によって考案されたモジュール矯正の装置のことです。この装置は、舌側(歯や歯列の内側のこと)で使用して矯正治療をするものです。
外からは見えないので、他人に気づかれずに、様々な歯列や噛み合わせの不正な状態を治すことができます。しかも、違和感があるのは装置を装着した日からほんの2~3日だけで痛みもほとんどありません。
3D矯正装置は現在では小児歯科やM.T.M(歯の部分矯正)の分野でも用いられるようになりました。これら3Dテクニックで使用する各種装置(既製品)は、それぞれをその目的に合わせて単独で使用することによって、素晴らしい効果を得ることができます。
また、フルブラケットなど高度な矯正治療においても、その前段階的な治療や、治療の途中における強力な補助装置として効果があります。
永久歯に生えかわるまでの矯正治療は、成長・発育を阻害しないようにほとんどがこの装置で治療を進めます。子供でも自然に治療ができます。
ねぎし歯科では永久歯にすべて生えかわってしまった人の矯正治療にも、最初の段階でこの装置を積極的に用いており、少しでも歯を抜かない矯正治療に取り組んでおります。ただ、口腔内に固定している装置なので、虫歯になるリスクは高くなります。
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